ロングテールは終わりを迎えた

By | 2014年7月29日
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元記事(The Long Tail is Dead)を、日本人に分かりやすくして提供しています

http://3qdigital.com/analytics/the-long-tail-is-dead-meet-the-wide-tail/

 

 

サンフランシスコで開催されたad:techでこの悲しいお知らせを報告し、”ワイドテール”という新しい言葉を発表しました。ウェブマーケティングにとって。ロングテールからワイドテールへのシフトがどれくらい重要であるかを、詳しくご紹介したいと思います。

 

 

ロングテール

 

 

 

最初にロングテールとは何かについて触れてみましょう。SEMでいうロングテールとは、数は少ないが目的意識がはっきりしているユーザーが多くを占める検索ワードのことを表します。

 

例えば”大阪市 信用情報 悪い 借り換え 住宅ローン金利”のようなワードで検索するユーザーはそれほど多くないでしょう。しかし、このワードで検索するユーザーの目的意識ははっきりしており、コンバージョンしやすいユーザーと言えます。検索ユーザーの居住地[大阪市]、信用格付け[信用情報が悪い]、自宅の所有権の有無[自宅を所有している]などが分かるため、よりターゲットを絞り込んだランディングページや広告コピーを作成することが可能です)。

 

 

4~5年前まではロングテールキーワードを見つけ出すことが高い利益を生み出す効果的な方法でした。なぜなら競合他社が使っていないキーワードを見つけ出すことはそれほど難しくなく、そのキーワードでPPC広告を出してクリックを集めればよかったからです。

 

経済用語でいうならば、これは”非効率的市場(市場が効率化されておらず、予測のもとに利益を得やすい市場)”といえるでしょう。つまりどういうことかと言うと、キーワードの価値が200円あったとして、広告予算に20円だけかければ差額がそのまま利益となるということです。なぜなら、ほとんどの企業がそのキーワードの存在に気づいておらず、競合がいない状態だからです。

 

この非効率的市場は企業にとっては都合のよいものでしたが、Googleにとってはそうではありません。なぜなら、そのキーワードから生み出される利益を広告主である企業が一方的に享受しており、Googleは享受できていないからです。

 

そこで、ここ数年Googleはルールやアルゴリズムの変更を繰り返し、全てのキーワードで自分たちが得られる利益の最大化を図っています。その結果Googleの利益は拡大していますが、一方、ロングテールキーワードでこれまでのような利益を得られる機会はどんどん減っているのです。

 

 

以下に、ほんの一例を挙げましょう

 

■キーワードマッチの変更(入力ミスや表記の違いの検出)

以前は“ホテル”という単語と、その入力ミスである“ホテルゥ”という単語はそれぞれ異なるキーワードとして扱われており、キーワードの入札も別々になっていました。このような、競合が広告を出していないが、検索ユーザーが間違えやすい単語を見つけて広告を出すことは、数は少ないものの低コストで見込客を獲得でいる有効な方法でした。しかし、2012年のキーワードマッチの変更で入力ミスや表記の違いを自動的に検出して広告を出せるようになり、この手法も最早過去のものとなってしまいました。

 

 

 

それでは今後、私たちは何をすべきなのでしょうか?私は2方面からのアプローチをオススメしています。

 

第1に、未知なるロングテールキーワードを探し出すことにフォーカスするよりも、ヘッド(最もボリュームが大きい部分)に対して高度にターゲティングされた広告コピーや、広告配信、ランディングページを作るという考え方です。

上位5%のキーワードが売り上げの95%ほどを占めているケースがほとんどであり、ロングテールキーワードを探し出すことに心血を注ぐより、重要なキーワードに対して時間と費用を使った方がより競争優位性を保てるのではないでしょうか。

 

2番目ですが、こちらは今日のSEMで効果的になりつつある手法で、これまでのSEMの枠を超えたものになります。私はこれを”ワイドテール”と呼んでいます。このワイドテールとは、利用可能なあらゆるチャネルを駆使する手法のことを表します。以下に、私が自分のクライアントに対して利用しているチャネルを少しだけ列挙してみます。皆さんもこのようなチャネルをビジネスで利用することは考えなければなりません。

 

Google AdWords

Google Display Network

Yahoo/MSN AdCenter

Google Mobile Ads

YouTube

LinkedIn

Facebook

DoubleClick Ad Exchange

 

次々と新しいサービスが生まれ、ユーザーはあらゆる場所を行き来しています。私たちはユーザーが向かうところに行くしかないのです。これまでのように広告テキストだけにお金を使っているだけでは、一部分のユーザーにしかアプローチできません。今日のSEMでは、テキスト広告やディスプレイ広告、モバイルやタブレット、SNSや検索エンジンなど、あらゆる知識が必要とされるのです。

 

 

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